雪国で走っていた中古車は買ってはいけない!?中古車探しで気をつける方法は?

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雪国の中古車はサビだらけ?

中古車を選ぶうえで、豪雪地帯や雪国で走っていた中古車は避けるべきだと耳にすることがあります。

なぜ避けるべきなのか。本記事では避けるべき理由について説明していきます。

避けるべき理由

結論から先にお伝えすると、降雪のない地域に比べて、サビの進行が早いからです。
サビの進行が早い理由は、道路に撒かれる凍結防止剤が大きく影響しています。

では以下のことについて、詳しく説明していきます。

・雪国のクルマにサビが発生する理由
・サビの進行を遅らせるためにできること
・雪国で走っていた中古車の見分け方
・買取査定への影響

雪国の中古車はどうしてサビが多い?

そもそも、錆はなぜ発生するのかを調べてみます。

(さび、銹、鏽)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)を起こして生成される腐食物(酸化物や水酸化物や炭酸塩など)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%86

Wikipediaでは上記の通りですが、簡単に言うとサビは水分・空気・鉄の3つが揃えば発生します。

つまり、自動車には以下の流れでサビが発生します。

①鉄部品に「水分」が付着
②空気中の酸素が水分に溶け込む
③鉄と化学反応を起こしてサビが発生

サビの発生する条件は雪国に限らず当てはまりますが、雪国の中古車にサビが多い理由は凍結防止剤がおもな原因となります。

なぜ凍結防止剤が車のサビの進行を早めてしまうか。

凍結防止剤の主成分は「塩化カルシウム」や「塩化マグネシウム」などの「塩化物」ですが、これらの塩化物は、吸湿性や保水性があるため「除湿剤」などにも利用されています。

凍結防止剤が自動車に及ぼす影響をふまえて、再度上記①〜③で説明したサビが発生するメカニズムを説明します。

①自動車が雪国を走行
②凍結防止剤が自動車の鉄部品に付着
③鉄部品に付着した凍結防止剤が空気中の水分を吸収・保水
④サビ発生の3要素(水分・空気・鉄)が揃う

反応を起こしてサビが発生する

凍結防止剤によってサビが発生する3つの要素を揃えてしまい、雨や雪が降っていない時もサビが発生しやすい環境となることで、雪国の車はサビの進行が早くなってしまうのです。
凍結防止剤に含まれる「塩化物」は自動車にとって有害となります。

サビの進行を防ぐためにやるべきこと

車両の下周りを定期的に洗浄する

雪道を走行したあとは、下回りの鉄部品に氷や泥が多く付着しています。
寒い地域では放置していても氷が溶けることもなく、汚れを蓄積してしまいます。

クルマを使用する度に下回りを洗浄するのは少々手間ですが、雪道を走行して凍結防止剤が付着した場合は極力、下回りの洗浄を行いましょう。

洗浄はケルヒャーなどの高圧洗浄機を使用することをオススメします。

屋根付き車庫に停める

下回り洗浄をしたうえで屋根付き車庫に保管することで、クルマを使用する時以外は積雪を避けることができます。

通勤などで毎日クルマを使用する場合や、屋根付き車庫保管が難しい場合は防腐処理等をオススメします。

防腐スプレーを塗布する

防腐缶スプレーは市販でも売っていますが、自分で作業する自信がない方はお店に頼んでプロによる施工をお願いしましょう。

防腐処理の有無でサビの進行具合には大きな差が出るうえ、サビの状態はリセールにも大きく影響します。
愛車を塩害から守るためにも、事前にサビ対策を施すことをオススメします。

雪国の中古車を回避するための見分け方

中古車を選ぶときは寒冷地仕様を除く

国内自動車メーカーの車には寒冷地仕様という仕様がラインナップされており、「寒冷地仕様」は通常の仕様に比べて、主に以下の違いがあります。

・凍結防止のため濃度の高いクーラント液を採用
・低温に対応するバッテリーの搭載
・リヤシートへの送風ダクト設置
・曇り防止のため熱線入りドアミラーの採用
・寒冷地に対応したワイパーブレードの採用
etc.

文字通り、寒冷地で乗るための仕様で新車販売しているのですが、この「寒冷地仕様」の中古車を避けるだけで豪雪地帯で乗られていた中古車を避けれる確率が上がります。

中古車検索サイト(カーセンサーやグーネット)では検索条件で「寒冷地仕様」をチェックボックスで選ぶことで指定した検索ができるので、寒冷地仕様を避けた中古車選びの参考になります。

積雪のない地域で購入エリアを絞り込む

こちらも中古車検索サイトの「地域」から絞り込んでいくことで、雪の降らないエリアで販売されている中古車を選ぶことができます。

ただし市場に流通している中古車は、中古車オークションで全国に流通している可能性が高いため、販売している店舗が雪の降らない地域だからといって雪道で使われていないとは言い切れません。

車検証の使用者欄を確認する

自動車の車検証には「所有者」と「使用者」という欄があります。
オートローンを組んでいる場合「所有者」欄には信販会社の名前が記載されることが多いですが、「使用者」欄には車を使用するオーナーの住所が記載されます。

名義変更する前であれば、前のオーナーがどこで乗っていた車か判断する要素にもなるので、お店に車を見に行った際にお店のスタッフに車検証を見せてもらえるようお願いするのも良いでしょう。

サビの多い中古車は買取査定に影響する?

中古車を査定する時はボディの状態はもちろん、下回りやエンジンルームも査定項目に含まれます。
著しくサビが発生しており、目視で状態が良くないと判断されてしまうと当然、査定金額にも大きく影響してきます。

買取査定については、こちらの記事に詳しく触れていますのであわせて読んでみてください。

さいごに

※寒冷地仕様だからといって、すべての車の状態が良くないわけではありません。
以下、本記事のまとめです。

・サビは水分/空気/鉄の3つが揃って発生する
・凍結防止剤に含まれる「塩化物」は自動車にとって有害
・車両の下周りは定期的に洗浄する
・屋根付き車庫に停める
・車両下回りに防腐スプレーを塗布する
・中古車検索サイトでは寒冷地仕様を除いてみる
・中古車検索サイトでは積雪のない地域で絞り込む
・お店に行った際に車検証の使用者欄を確認する
・サビが多いと買取査定金額に大きく影響する

中古車は実車を自分の目で見て、納得して購入することが一番です!

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